仏教(日蓮宗)とは

日蓮宗とは

日蓮宗は、鎌倉時代に生きられた日蓮聖人が当時の混沌とした時代の苦しみや政治の乱れが蔓延しているこの国を救いたいと願われ、出家されたことに始まります。日蓮聖人は天台宗をはじめ各宗派すべてを遊学され日本に伝えられていたすべての経典を学び、お釈迦様が本当に伝えたかった教えは「妙法蓮華経」であり、この経を中心に仏教を信じるべきだと言うところにたどり着かれました。今のこの時代も自然の猛威にさらされ、災害に見舞われ、政治は乱れ世界中が争っています。

鎌倉時代は「末法」の始めと言われる時代でした。この「末法」は当時の鎌倉時代から始まり今でも続いています。「末法」とは仏さまの正しい教えを知るものが居なくなり、正しい教えと信じて間違った教えを信じる者が多くなり、仏教が仏教でなくなってゆき、世が乱れていくと言う思想です。
日蓮聖人は、逃げる事の出来ないこの世界に生きて行かなくてはならないすべての人々を救い、この世界を平和な国にするために、その生涯を捧げ、法華経の行者となられました。私たちはこの日蓮聖人の教えを信奉する教団です。

日蓮聖人は、お釈迦様が説かれた多くの経典のなかから、『妙法蓮華経(略して法華経)』こそが末代まで伝えてほしい本当の教え(釈尊の本懐)であることを悟られ、仏教の根本聖典とされました。そして、様々な仏さまを本仏だと立てる多くの宗派があるけれども、法華経の教えの中に「本仏は教主釈迦牟尼仏」であると説かれているのだから、この釈迦牟尼仏を本師とすることが正しいとされました。また、自らは本師釈迦牟尼仏から末法に法華経の弘通を任された仏使(本化の上行菩薩)であるとの自覚に立たれて、法華経の教えを実践され広く世に説いて行かれたのです。
日蓮宗では、本師釈迦牟尼仏と言う仏様と、妙法蓮華経という根本経典と、日蓮聖人と言う仏教伝承の僧侶が、帰依すべき仏・法・僧の三宝となります。

日蓮宗は、日蓮聖人が唱導した「南無妙法蓮華経」のお題目の信仰を開顕する仏教正統の宗団です。

私たちは、日蓮聖人がその生涯をかけて伝えてくださった妙法蓮華経(法華経)をよりどころにし、その法華経の功徳は、南無妙法蓮華経のお題目に集約されていると言う信仰を伝承しています。この法華経とお題目を信仰のもととし、世界の平和、人類の幸福を願うものであります。

〒456-0054
愛知県名古屋市熱田区千年1丁目18−16/google map

TEL:052-653-5917